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ニッポン旅マガジン

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千国街道の観音群を巡る

謙信が塩を送ったという逸話も残る塩の道の石仏群へ!

日本海で産する塩や魚介が海のない松本平へと牛の背に載せられて運ばれ「塩の道」と呼ばれる千国(ちくに)街道。白馬村の観音原石仏群、小谷村の前山百体観音という2ヶ所の石仏群を回ってみよう。

謙信が塩を送ったという逸話も残る塩の道

千国宿に松本藩の番所が置かれたことから松本平・安曇野では千国街道と通称されたが、松本平では糸魚川街道、逆に糸魚川では松本街道とも呼ばれた。流通を担った主役は、夏場は牛に荷を載せて歩いた牛方(うしかた)だったが、豪雪地帯ゆえに冬季は牛も通うことができなかった。雪深い冬場は、なんと人が荷を背負って歩いたのだ。これが歩荷(ぼっか)。今でも白馬連峰の山小屋には荷上げの伝統が残り、それを歩荷と呼ぶのもこの歴史的背景からだろう。
歴史上名高い「敵に塩を送る」の故事の由来で、上杉謙信が武田信玄に糸魚川の浜塩(北塩)を送ったという街道も塩の道・千国街道だ。冬場は命がけの旅となるから、街道筋には観音様が配置された。
小谷村と白馬村を結ぶ塩の道は、小谷村の千国宿から親坂、牛方宿(沓掛)、前山百体観音と続き、白馬村に入って観音原石仏群がある。コースを歩くのも楽しいが、並走する車道を使えば、見どころだけをチョイスすることもできる。

県道433号で塩の道お手軽街道ドライブ

千国街道は白馬村を南北に走る国道148号の西側(役場の西側の道)を通り、松川を渡船で渡って信濃森上(新田)から切久保へと向かった。今回は白馬村から千国宿を目ざすドライブプランとして紹介しよう。まずは国道148号を岩岳入口交差点で分かれ、県道433号千国北城線に入る。まずは岩岳ゴンドラリフト「ノア」の乗り場近くにある観音原石仏群に寄り道。西国三十三ヶ所・坂東三十三ヶ所・秩父三十四ヶ所の百体が揃うほか、馬頭観音など187体の石仏が現存している。西国・坂東・秩父が揃うのは、江戸時代に造られた「写し霊場」だから。ここを巡れば、各地を巡る必要がないという手軽な模倣巡礼の地だったわけだ。さらに県道を北上し栂池高原へ。県道はほぼ千国街道をトレースしている。栂池高原から牛方宿まで、千国街道は旧道(車通行不可)が残されているが、その入口に集められたのが前山百体観音。観音原と同じく高遠石工快心の作で、西国、秩父、坂東百観音のうち、80体ほどが現存している。ここから北が千国越えだ。

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